夏バテはなぜ起こる?

「夏バテ」とは・・・

ここ数年、猛暑が続く日本列島。連日35℃超えでうんざりな日々が
とうとうやってきました。
夏の暑い盛りに「もう夏バテ……」と動くことすらイヤになることがあります。
でも「夏バテ」という名前の病気はありません。夏バテの本当の意味は、秋に感じる「疲労感」の事を言います。最近では夏場に体調を崩すことを一般的に夏バテと呼んでいます。また、食事量が減って栄養不足となり、知らないうちに脱水症状を起こしていることも多いので「熱中症になる前の軽度の症状」と捉えられることもあります。

【夏バテの代表的な症状】

夏の季節の特徴は高温多湿。カラダには健康のため“最適な温度”と“最適な湿度”がありますが、“過剰な熱さ”や“過剰な湿気”は百害あって一利なし。夏にはこの過剰な二つの気候の影響がカラダに押し寄せるので、体調が崩れ、色々な症状を引き起こしやすくなるのです。

◎カラダが重だるい・全身倦怠感
◎ヤル気が出ない・無気力
◎食欲がなくなる
◎下痢・便秘
◎イライラする
◎カラダが熱っぽい・のぼせる
◎めまい・立ちくらみ
◎頭痛
◎むくみ

【胃腸の疲れが主な原因】

カラダの中で夏の過酷な熱と湿気によって一番ダメージを受けやすいのは「胃腸」だと言われています。夏バテの代表的な症状である“食欲がなくなる”、“カラダが重だるい・全身の倦怠感”、“ヤル気が出ない・無気力”、“下痢・便秘”などは、実は漢方の目線から見ると、全て「胃腸の弱り」からくる関連症状。胃腸が弱くなるとカラダはとても疲れやすくなり、元気も出にくくなると考えられます。その一番の理由は、胃腸が「カラダを動かすエネルギーを作り出す製造工場」だから。元気なカラダを維持するためには胃腸の健康が欠かせません。