睡眠サプリの主原料・成分

ここでは、ご紹介する睡眠サプリに含まれている原料と成分について解説します。

L-テアニン(興奮抑制作用をもたらすアミノ酸)

茶に多量に含まれるアミノ酸の一種でグルタミン酸の誘導体。テアニン摂取により睡眠の質の改善が報告されている。中途覚醒の減少が認められたほか、被験者へのアンケートにより起床時の爽快感、熟眠感、だるさの改善が認められている。(ウィキペディア)

(出典:小関誠, L.R.ジュネジャ, 白川修一郎「アクチグラフを用いたL-テアニンの睡眠改善効 果の検討」、『日本生理人類学会誌』第9巻第4号、2004年、 143-150頁、 NAID 110002510948)

緑茶には、カフェインの作用(脂肪をエネルギー源にする)によって、運動能力(持久力)の向上に効果があると考えられています。一方、運動時には不要な物であるアンモニアが高まることから、アンモニアの代謝を促進するアルギニン、さらにはリラックス作用のあるテアニンを組み合わせることによって、効率的に疲労を軽減すると推測されています。(引用:伊藤園「お茶百科」

トリプトファン(生体リズムに作用するセロトニン、メラトニンの生成を促すアミノ酸)

アミノ酸の一種である。ヒトにおける9つの必須アミノ酸の内の1つ。ナイアシンの体内活性物質であるNAD(H)をはじめ、セロトニン・メラトニンといったホルモン、キヌレニン等生体色素、また植物において重要な成長ホルモンであるインドール酢酸の前駆体、インドールアルカロイド(トリプタミン類)などの前駆体として重要である。(ウィキペディア)

早い話、睡眠をつかさどる「メラトニン」の生成を助けるためのアミノ酸

メラトニンは「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、自然な眠りを導く作用があります。メラトニンが分泌されることで、体温が下がり眠気を感じられるのです。
私たちの身体では、日光などの光を浴びることでメラトニンの分泌が一度ストップし、そこから約14~16時間後に再度分泌されるというメカニズムがはたらいています。メラトニンが分泌され始めてから眠くなるまで、1~2時間かかります。

 

グリシン

グリシンは体内で生成される「非必須アミノ酸」のひとつ。言い換えると、私たちは深部体温が下がることでぐっすり眠ることができるのですが、深部体温を効果的に下げられないと寝つきが悪くなり、一晩の眠りも浅くなってしまいます。私たちの体は寝る時間が近づくと深部体温を下げるために手足の末端から体温を放熱させようとするのですが、グリシンには血管を拡張させて体温の放熱を促し、深部体温を効果的に下げる働きがあります。つまり、グリシンを摂取することで寝つきが良くなる効果が期待できるのです。

GABA(γ-アミノ酪酸)

アミノ酸のひとつで、主に抑制性の神経伝達物質として機能している物質である。イライラや体が起きている状態というのは脳が働いているから起きる現象。なのでその働きをGABAが抑えることで「イライラ」を抑えたり、「リラックス」させて体を睡眠状態にさせてくれる。(ウィキペディア)

トマトなどの野菜、茶、米、大豆といった植物にも含まれている。生体内でL-グルタミン酸の脱炭酸により合成され、脳内で抑制性神経伝達物質として作用するが、摂取したGABAは血液脳関門を通過しないため、体内で合成されたものと同等には作用しないものと考えられている。GABAを関与成分とし、「血圧が高めの方に適する」旨の表示をした特定保健用食品が許可されているが、その他のヒトでの有効性については、信頼できるデータが見当たらない。安全性については、通常の食事から摂取する場合、おそらく安全である。特定保健用食品は個別の製品ごとに安全性が評価されているが、その他のサプリメントなどの濃縮物から摂取した場合の安全性については十分なデータが見当たらない。(引用:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品の安全性・有効性情報」

クワンソウ(オキシピナタニン)

中国を原産とするユリ科ワスレグサ属の植物で、沖縄を中心に近畿より南で生えている植物です。琉球大学が「オキシピナタニン」という成分をクワンソウから発見。2010年にはクワンソウから完全に抽出できるようになったため、様々な実験を行っているうちに睡眠効果を確認。この研究結果では、マウスが起きている時間が40分減り、ノンレム睡眠(深い眠り)が40分増えたという結果になります。その効果は同じ睡眠改善成分である「グリジン」の約100倍!おまけに鎮静(リラックス)効果も確認されています。

カモミール

キク目キク科の植物のことであり、日本語ではカミツレと言います。安全で効果的なハーブとして、古くからヨーロッパ、アラビアで利用された。中世までは特にフランスなどで薬草として用いられ、胃を健康に保つ・発汗・消炎作用があるとして、婦人病などに用いられていた。

パッションフラワー

トケイソウ科・トケイソウ属(Passiflora)に分類される植物の総称である。パッションフラワーはハーブとして、鎮痛・精神安定・抗痙攣・不眠の緩和・血圧の降下・ヒステリーやノイローゼの緩和・更年期障害など「精神や痛みを静める」働きがあるといわれている。欧州では伝統生薬製剤の欧州指令に従い医薬品ともなっている。(ウィキペディア)